Message

 

実家の倉庫を改装してはじめた料理教室は現在は東京都世田谷区に場所を移しつつもすでに20年以上続けています。
私のささやさかな食提案に共鳴していだだき、通い続けてくださっている生徒さんが多くいらっしゃり、改めて、本当にありがたいことだと感じています。

日々の飯事オンラインレッスンはコロナ禍をきっかけに、もっとたくさんの方に伝えたいものって何なのかを真剣に考え、Green Life Holisticを主宰する仲里園子さん、山口蝶子さんと一緒にスタートしました。

それまでの私は、料理のレッスンは対面で生徒さんに体感していただき、味わっていただいてこそ!という気持ちが強くありましたが、オンラインでしか叶わないことを考え抜いての新しいチャレンジに一体どんな反応が返ってくるのか、自身にもどんな心境の変化が現れるのかとても興味深かったのを覚えています。

スタート時から一貫しているのは、「難しいことは一切なし。スタッフ(園子さん、蝶子さん)がすぐに作ってみよう!と思えるものだけ」ということ。


リアルレッスンではときにちょっと凝った料理をご紹介することもありがちなのですが、とにかくハードルを下げて「シンプルのその先を目指す」という内容にこだわりました。簡単すぎて食べ方提案みたいなものもありますが、それこそがオンラインでお伝えしたいこと。特に季節の野菜を使ったシリーズはその部分にとことんこだわっています。お気に入りの調味料と旬の食材でつくる家ごはんこそが季節を味わう本当の贅沢なのです。

そこから派生し、たまには異国の味を楽しみたいよね?というどこまでも食いしん坊な部分にフォーカスした異国料理シリーズも。「すぐに作ってみよう」「なるべく簡潔に」という部分は全くブレずに本格的な味わいの各国料理のプログラムを増やしてきました。

オンラインレッスンのすごいところは、リアルレッスンでは口頭レベルでしかお伝えしない、またはお伝えすることもしないような内容が盛り込んであるところです。
 

どういうことなのかといいますと、例えば、翌日以降のシチュエーション別の展開料理や、楽しみ方の例だったり、段取りタイムスケジュールを画像、映像、メモなどで見ることができる圧倒的リアリティ。

料理をするにあたり、段取りはとても重要。段取りよく作っていくとキッチンが洗い物渋滞にならずにスムーズに料理をお皿に滑り込ませることができるのです。翌日余った(または余る前提で作った)いろいろな料理をシチュエーション別においしく楽しむ方法も私含めスタッフのお気に入りの部分。

「お気に入りの器に盛り込んで美しく最後まで食べきりたい」と願うすべての方にしっかり届いてくれるはず!と毎回大いに楽しみつつ製作しています。

 

植松良枝